家賃滞納ですぐに強制退去?督促の流れや期間、対処方法を紹介!

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  • 家賃の滞納は何日から問題になるのか?
  • 何か月家賃の滞納をすると、立ち退きを要求されるのか?
  • 家賃を滞納してから強制退去までの流れや期間はどれくらい?
  • 滞納した家賃を払えない場合の対処方法とは?

など気になることがあると思います。

そこでこの記事では家賃の滞納から強制退去までの期間について詳しく説明していきます。

1.家賃を滞納した場合の督促の流れとは?強制退去までの期間は?

・ステップ1:大家さん、管理会社から電話・ハガキによる催促がある(滞納後1日~1か月)

大家さん的には、1週間や10日程度送られたくらいでは、それほど問題視しません。

いきなり強制退去ということにはなりません。

ただ数日程度では特に問題ないとはいえ、家賃が振り込まれていなければ、催促の電話がかかってくることはあります。

うっかり支払いを忘れていたという場合であれば、すぐに家賃を振り込みましょう。

また何回も支払いに遅れている場合には、支払い確約書の書類にサインを求められる場合があります。

支払い確約書があると、裁判の時に有利に話を進められてしまいます。

なので、家賃の支払期日は守って払うようにしましょう。

・ステップ2:内容証明郵便による督促状(滞納後1~3か月)

電話や通常のハガキなどによる催促は「支払われていないので払ってください」というような内容です。

しかし内容証明郵便による督促状となると「○月〇日までに支払いがない場合は、賃貸契約を解除します」という内容になります。

文言が具体的で強くなります。

また内容証明郵便の督促状は裁判を有利に進めるための準備段階になります。

内容証明郵便で督促状を送ることで「大家(管理会社)が借主に文書を送った」という証拠になります。

この証拠があると、裁判がスムーズに進み強制退去の判決が認められやすくなります。

もし内容証明郵便の督促状が届いた場合には、早めに家賃を支払うようにしましょう。

・ステップ3:連帯保証人に連絡(滞納後1~3か月)

内容証明郵便による督促状を送っても支払いがない場合には、連帯保証人に連絡がいきます。

単なる連絡の場合もあれば、滞納した家賃の請求を行う場合もあります。

連帯保証人への連絡は内容証明郵便による督促状と前後する場合があります。

早い場合だと1か月以上の滞納で連帯保証人に連絡する大家さんもいるので注意してください。

・ステップ4:明渡訴訟(滞納後3か月後~)

家賃を滞納してから3か月を過ぎると明け渡し訴訟を起こされる可能性が出てきます。

というのも、最高裁判所の判例で3か月の家賃の滞納で強制退去の判決が出たことがあります。

この基準があるおかげで、1~2か月では大丈夫です。

逆に言えば、大家さんは3か月の滞納が確認された段階で、裁判を起こすという手段に出る可能性があります。

そして、裁判を起こされたら、確実に負けますので、部屋を出ていかなければならなくなります。

もちろんどのタイミングで裁判を起こして強制退去になるかは、大家さんや不動産会社によって対応が異なります。

3か月が一つのラインとなっているので、できる限り3か月は滞納しないようにしましょう。

ちなみに、法的な手段を使っての強制退去以外(鍵を付け替える、荷物を勝手に外に出すなど)は違法行為となっているので、その場合は弁護士に相談するといいでしょう。

・ステップ5:強制退去(滞納後5か月後~)

裁判の起こされてから判決が出るには大体1か月~2か月ほどはかかります。

裁判所の判決が出た場合、1か月以内に立ち退くように催告状が届きます。

任意で出ていかなければ、強制退去となります。

裁判に出ていれば、退去日を多少は調整することができます。

強制退去となった場合、家具や持ち物も徴収されてしまいますが、一定期間内であれば保管場所に保管されているので取りに行くことは可能です。

また立ち退きの裁判だけでなく、滞納した家賃の返還請求の裁判も併せて行っていた場合には、給料や財産の差し押さえもあります。

2.家賃保証会社を利用している場合は訴訟の可能性大!

上記の流れは大家さんや管理会社の場合です。

もし保証人を家賃保証会社に頼んでいる場合は、取り立てのペースや対応が厳しくなります。

大家さん個人の場合は、裁判を起こすのが面倒で手間なので、消極的です。

しかし、家賃保証会社は裁判を起こすのも手馴れているので、積極的に訴訟を起こしてきます。

また家賃保証会社は滞納金を大家さんに立て替えるので、回収できないと会社の利益が減ってしまいます。

そういった面から厳しい取り立てを行う傾向にあります。

・免責期間によって家賃保証会社に移るタイミングは異なる

債権者が大家さんや管理会社から家賃保証会社に移るタイミングは、契約ごとに異なります。

大家さんや管理会社は免責期間内に家賃保証会社に立て替え請求を行う必要があります。

その期間は契約ごとに異なるので、手元にある契約書を見ていつ家賃保証会社に移るのかを知っておいた方がいいです。

厳しい取り立てが嫌なら家賃保証会社に移る前に滞納金を払いましょう。

3.家賃の滞納を払えない場合の対処方法とは?

・まずは大家さんや管理会社に相談をする

黙って滞納し続けるのが、一番よくありません。

何も反応がなければ相手も強硬手段をとるしかなくなります。

なので、催促があった時には、

  • きちんといつまでに支払うのかを約束する
  • 事情を説明して給料日まで支払いを待ってもらう

などの対応をとってもらえないか相談してみることをお勧めします。

これは数日程度の後れであってもきちんと相談したほうがいいです。

大家さんもビジネスでやっているので、入金がないと不安になり、様々な方法で取り立てを行います。

たった数日でと思うかもしれませんが、そういったところで誠意を見せておくことが大切です。

☆関連記事

大家さんや管理会社に相談するときのポイントを分かりやすく紹介!

・分割払いの相談をする

どうしても家賃の滞納金を全額一括払いで払うのが難しい場合は、分割払いで払えないか相談してください。

「今月の家賃+滞納金の分割」を支払う約束をするというわけです。

分割払いでも払ってもらえるのであれば、強引な取り立てに移行しないケースが多いです。

大家さんとしても裁判を起こしたいとは思っていないので。

ただ保証会社を利用している場合には、大家さんとしてはさっさと保証会社に頼んだほうが楽なので、相談に応じてもらえない可能性があります。

絶対に分割払いできるわけではありませんが、相談してみる価値はあります。

・家賃滞納以外に借金があるなら債務整理もあり

ちなみに、消費者金融などからお金を借りていて、その返済が苦しくて家賃を滞納しているという場合、債務整理で借金を減らすという方法があります。

債務整理をすれば、今よりも借金の返済が楽になり、家賃の支払いにお金を回すことができます。

借金の返済に困っているのであれば、一度弁護士に債務整理の相談することをお勧めします。

 

とはいえ、いきなり弁護士に相談するのはハードルが高いと思います。

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