個人再生で通帳コピーの提出は何年分?隠したらどうなるのか?

個人再生 通帳

  • 個人再生では何年分の通帳を提出すればいいのか?
  • 個人再生で家族や妻の通帳も提出しなければいけないのか?
  • 個人再生で通帳を隠したらどうなる?
  • 昔の通帳を紛失した場合はどうすればいい?
  • ネット銀行を利用していて通帳がない場合どうすればいいのか?

など気になることがあると思います。

そこでこの記事では個人再生の通帳の提出について詳しく説明していきます。

1.個人再生で通帳のコピーは何年分提出しなければいけないのか?

個人再生では通帳のコピーを提出する必要があります。

通帳に記載されている履歴の期間は、2年分を用意しておけば大丈夫です。

1年分の通帳の履歴でいい場合もありますが、厳密に何年分必要かは裁判所によっても異なるので、依頼する弁護士に聞いてください。

また普段使っていない通帳についても、提出するようにしてください。

 

長期間入出金しておらず履歴がない場合には、お金の出し入れをして履歴をつける必要があります。

個人再生で通帳を提出する目的としては、お金の流れを追うことを目的としています。

お金の流れに不自然な点はないかをチェックするために、通帳を使っていないという証明もする必要があるというわけです。

どういうお金の流れか分からない場合には、裁判所で質問をされる可能性があるので、事前に通帳の履歴の中身をすべて説明できるようにしてきましょう。

・ネット銀行の場合はWEB明細を印刷する

通帳で入金や出金を管理している場合は、通帳をコピーして提出すればいいのですが、通帳を廃止した場合やネット銀行の場合は、手元に通帳がないということもあるかと思います。

その場合には会員サイトにログインすれば、WEB明細があるはずです。

そのWEB明細をダウンロードして、印刷して提出すればOKです。

2.家族や妻の通帳のコピーも提出しなければいけないのか?

例えば、夫が個人再生をするときに妻の通帳のコピーも提出しなければいけないのでしょうか?

基本的には、妻や家族の通帳は提出する必要はありません。

あくまで個人再生を行う人の資産状況をチェックするために、通帳のコピーが必要だからです。

 

個人再生では、借金5分の1ほどに減額することができますが、資産を持っている場合には、借金の減額幅が小さくなることがあります。

例えば、500万円の借金があるとき、資産が0円ならば、個人再生をすれば100万円まで減額することができます。

この時、資産が300万円ある場合、個人再生をしても300万円までしか減額できません。

この借金の減額幅に関係してくるのは、本人の資産のみです。

家族や配偶者などの資産は個人再生には影響しないので、通帳のコピーの提出も必要ないんです。

 

ただ一つ注意したいのは、個人再生では家計表と言って、家計の収入と支出を提出する必要があります。

この時妻に収入がある場合には、妻の収入証明書が必要になります。

個人再生を妻に内緒でやるというのは難しいかもしれません。

3.個人再生で通帳を隠すとどうなるのか?

個人再生を行うときに、ある程度預金が残っている銀行口座があると、個人再生後の返済額が増える可能性があります。

通帳を提出しなければ大幅に借金を減らせると考えて、通帳を隠してしまいたくなるかもしれません。

もし一部の通帳を提出しなかった場合、どうなるのでしょうか?

通帳を意図的に隠すというのは、財産隠しに当てはまり、個人再生の認可が認められません。

 

意図して隠したわけではなく、長年使っておらず預金もほとんどない通帳を提出し忘れた程度であれば、特に問題は起こりません。

しかし、明らかに貯金があるのにも関わらずその通帳を提出しないというのは、かなり危ないです。

せっかく個人再生をしたのにもかからず、認可が認められなければ借金を減額することができません。

手続き費用だけが無駄にかかることになるので、通帳を隠して提出しないというのはやめましょう。

・通帳を紛失した場合どうすればいいのか?

通帳を紛失してしまった場合は、銀行で「過去2年分の明細」を発行してもらう必要があります。

銀行に行ってお願いすれば、やってもらえますが、場合によっては2週間から2か月ほど時間がかかることもあります。

通帳を紛失した場合には、なるべく早めに再発行してもらうようにしましょう。

また通帳は長期間使っていないと、履歴に残す期間が省略されることがあります。

個人再生で提出する履歴が途切れているのはよくないので、この場合も過去2年分の取引明細すべてが載るように銀行にお願いする必要があります。

 

通帳を用意するのが面倒なのであれば、個人再生ではなく任意整理で借金を整理する必要があります。

自分では個人再生をしたほうがいいと思っていても、任意整理で充分な可能性もあります。

本当に個人再生する必要があるのか気になるなら、とりあえず借金減額シミュレーションを使っていくら借金が減るのかだけでも調べることをお勧めします。

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