任意整理をするときに
- 任意整理をしたときどれくらい借金が減額できるのか?
- 任意整理をしても借金が減額されないことってあるのか?
- 任意整理をしたとき元本は減額できるのか?
など気になることがあると思います。
そこでこの記事では任意整理の減額について詳しく説明していきます。
1.任意整理をしたとき借金が減額されないことはあるのか?
任意整理について詳しく調べていると「任意整理をしたが、借金が減らなかった」という口コミや情報を見たことがあるかもしれません。
確かにその通りで、任意整理で減額交渉をしても必ずしも借金の”元本”が減るとは限りません。
任意整理をしたときに、借金の元本が減額できる場合と減額できない場合があります。
どういった場合に任意整理で元本が減額できるかを詳しく説明していきます。
2.任意整理で元本が減額できる条件とは?
・グレーゾーン金利でお金を借りていた場合
任意整理で元本を減額できる場合は、違法な金利で取り立てを行われていた場合です。
昔は多くの消費者金融が法定金利(法律で定められている金利)よりも高い金利で営業されていました。
高い金利は本来違法なのですが、刑罰処分がなかったために、それが見逃されていたのです。
このことをグレーゾーン金利と言います。
つまり、グレーゾーン金利で消費者金融からお金を借りていた場合、支払う必要のないお金まで支払っていたから任意整理で減額できるというわけです。
「支払う必要がないものを支払っていたから、その分を今の借金から引きましょう」ということで、借金を減額することができるのが任意整理なのです。
このことを引き直し計算と言います。
2006年12月に法律が改正されて、グレーゾーン金利がなくなっています。
2006年よりも前に借金をしていたのであれば、任意整理の引き直し計算によって元本を減額できるでしょう。
ちなみに、余計に支払っていたお金が多ければ過払い金が発生して、お金を取り返すこともできます。
・交渉力の高い弁護士に依頼をする
任意整理では法律を順守している金利の借金の場合、元本まで減額するのは難しいです。
しかし、可能性がないわけではありません。
それは交渉力の高い弁護士に依頼した場合なら、グレーゾーン金利でお金を借りていない場合でも、借金の元本を減額できる場合があります。
任意整理は自己破産や個人再生のように決まったルールに従って借金を減額するわけではありません。
結局のところ、交渉次第でどうにでもなる部分があるのです。
例えば、債務者の金銭状況が厳しいことを説明して、元本を減額できれば返済できるという交渉の持っていき方があります。
債権者としては、自己破産や個人再生をされて、借金が返済されなくなる方が困ります。
なので、自己破産や個人再生を武器にして、少し元本を減らしたほうがお得だと思わせることができます。
こういった交渉をするには、債務者の収入がどれくらいあるかなどの証明が必要になったりするので、ハードルは高めです。
本当に収入も少なく返済が厳しい場合には、可能性があります。
3.元本が減額できないなら任意整理する意味はない?
最近お金を借り始めた場合は、法律に定められた金利なので、任意整理をしても借金が減額できる可能性は低いです。
それでは「任意整理をする意味がない!」と思うかもしれませんが、任意整理ではもう一つ別のメリットがあります。
それは将来の利息をカットすることです。
任意整理をせずに、借金返済をしていたらこれからも利息がかかるので、返済する金額が大きくなります。
借金の金額によっては利息分を支払っていくだけで、精一杯ということもあるでしょう。
例えば、複数の消費者金融から合計200万円の借金をしていた場合、毎月利息だけで3万円もかかります。
4万円も返済しているのにもかかわらず、借金は1万円ずつしか減っていかないのです。
単純計算で200か月、(16、17年くらい)返済に時間がかかることになりますね。
このように利息があることによって、借金の返済は返済が難しくなります。
任意整理を行うことで将来かかる利息がカットできるので、返済が一気に楽になります。
借金額によっては、利息カットすることでトータルの返済金額を100万円以上減らすこともできます。
1か月単位での利息は少なくても、積み重なることで大きな金額になりますからね。
また任意整理は3~5年かけて、今の借金の元本を返済する計画を立てるものです。
もし仮に200万円の借金があるのであれば
3年で返済するなら毎月約5万5千円
5年で返済するなら毎月約3万3千円
という返済計画で借金を返済していくことになります。
どういった借金返済計画を立てるかは、あなたの借金状況によって変わります。
利息がなくなり元本だけであれば返済することができるという場合に、任意整理を選ぶことになります。
任意整理で借金を返済するのが厳しいようであれば、個人再生や自己破産を選択することも視野に入れる必要があります。
いずれにしてもあなたの無理のない範囲で借金を返済することができるようになります。
返済が苦しい状況にあるなら、とりあえず借金減額シミュレーションを使っていくら借金が減るのかだけでも専門家に聞くことをお勧めします。
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まとめ
任意整理をしても必ず借金の元本が減額されるとは限りません。
しかし、将来の利息をカットできるので、かなり借金の返済が楽になります。
「利息を支払うのが苦しい」「利息がなくなれば返済できる」という場合に、任意整理を行いましょう。
任意整理で借金が整理できるかどうかについては、一度弁護士に聞いてみるのが一番です。
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