- 債務整理を弁護士に依頼後にキャンセルすることはできるのか?
- 任意整理、個人再生、自己破産はそれぞれどのタイミングまでならキャンセルできるのか?
- 債務整理の契約解除をしたら弁護士費用は戻ってくるのか?
- 債務整理を取り消したら信用情報はどうなるのか?
- 任意整理を途中でやめることはできるのか?
- 債務整理の手続きの途中で弁護士事務所の変更を行うことはできるのか?
など気になることがあると思います。
そこでこの記事では債務整理(任意整理・個人再生・自己破産)のキャンセルについて詳しく説明していきます。
1.債務整理をキャンセル・取り消しできるタイミングはどこまでか?
任意整理や個人再生、自己破産などの債務整理を弁護士に依頼した後になってから、やっぱりキャンセルしたいと思う人もいます。
弁護士に不信感があり、弁護士事務所を変更したいという場合とあるかと思います。
そんな場合債務整理と途中でキャンセルすることはできるのでしょうか?
債務整理は途中でもキャンセルや取り消すことはできます。
キャンセルをした場合、弁護士は債権者に対して辞任通知を送り、債務整理がなかったことになります。
ただし、キャンセルできるタイミングがあります。
それは「業者と和解したかどうか」がポイントになります。
貸金業者と和解する前であれば、任意整理は途中でもキャンセルすることができます。
個人再生や自己破産の場合でも、裁判所の決定が出る前であれば取り消すことができます。
しかし、和解した後や裁判所の決定が出た後になるとさすがに取り消すことは難しいです。
それに弁護士との契約という意味でも、完了した後にキャンセルするのは難しいです。
もし任意整理、個人再生、自己破産どの債務整理であってもキャンセルしたいのであれば、少しでも早めに弁護士に連絡をしたほうがいいです。
2.債務整理を途中でキャンセルすると信用情報はどうなる?
任意整理、個人再生、自己破産をするときのデメリットとして、信用情報がブラックになるいわゆるブラックリストに載るというのがあります。
ブラックリストに載るタイミングは債務整理を弁護士に依頼して、受任通知が債権者に届いたタイミングです。
債務整理を弁護士に依頼してすぐにブラックリストに載ってしまうわけです。
債務整理を途中でキャンセルするなら、そのデメリットがどうなるのか気になりますよね。
結論を言いますと、債務整理を取り消せばブラックリストから取り消すことも可能です。
ただ注意しなければならないのは債務整理を途中でキャンセルしても、それはあなたと弁護士との契約がキャンセルになっただけです。
それだけではブラックリストから取り消すことはできません。
信用情報のブラックを消すためには、債権者に対して「債務整理の取り消し」を連絡する必要があります。
基本的には弁護士がその手続きを行ってくれると思いますが、念のために債務整理を取り消したことを債権者に対して連絡してもらえるようにお願いしておきましょう。
3.債務整理を取り消すと止めていた借金の支払いはどうなる?
債務整理を弁護士に依頼すると、消費者金融などに受任通知を送ります。
その受任通知が届くと、消費者金融は借金の取り立てを行うことができなくなります。
そのため弁護士に依頼した場合には、借金の返済が一時的に止まるのが一般的です。
債務整理を取り消したら当然取り立てする権利が債権者に復活します。
すると支払いを止めていた分に関しての借金も当然取り立てられることになります。
止めていた期間の返済金の支払いはもちろん遅延損害金と合わせて、一括請求されることが多いです。
債務整理を取り消す前には最低でも返済を止めていた間のお金を用意しておく必要があります。
4.債務整理をキャンセルすると弁護士費用や着手金は返却される?
弁護士費用や着手金は返却されるかどうかは、弁護士事務所によって対応が異なります。
多くの場合、契約書の中にキャンセル規定が書かれていると思うので、それを確認するのが一番です。
ある法律事務所は弁護士が受任してから一定期間までなら着手金を全額返金するというところもありますし、他の法律事務所では和解前でも5割程度のキャンセル料が発生することもあります。
また返却されるかどうかは、どこまで手続きを進めていたかでも変わってきます。
例えば、手続きに必要な書類をすべてそろえ業者との和解まであと一歩という段階でしたら、着手金が戻ってくるのは難しいでしょう。
しかし、業者との交渉が始まったばかりというのであれば、さほど手間もかかっていないので全額返金してくれるというケースもあります。
このように弁護士費用や着手金が戻ってくるかどうかは、状況によってだいぶ異なります。
債務整理を依頼する前にはキャンセルするつもりがなくても、念のためキャンセルする際の着手金の扱いについては事前に話を聞いておいた方がいいですね。
また債務整理を依頼する弁護士事務所を変更したいのであれば、こちらの債務整理に強い弁護士がおすすめです。
匿名無料で相談できるので、今の弁護士をキャンセルする前に使ってみることをお勧めします。