- 【名前】田口純一郎
- 【性別】男性
- 【年齢】43歳
- 【職業】自営業
- 【住んでいる場所】大阪府東大阪市
- 【借金額】二億円程度
- 【どこからお金を借りたか】三井住友銀行、国民政策金融公庫、アイフル、モビットなど
- 【借金の理由】事業のため
- 【何を滞納したのか】 全て滞納しました
事業がうまくいかず自己破産しました
私は父親から受け継いだ自動車部品の会社を経営する事になりました。
それまではサラリーマンをやっていて、全く事業の事は勉強してなかったにも関わらず、いきなり社長の椅子に座る事になったのです。
普通ならじっくり社長の元で勉強してから跡を継ぐものですが、そのプロセスがなく、その結果こういう事になってしまったのだと思います。
事業を継いだ最初の頃はバブル絶頂期で、正直大した能力がない人でも会社を経営する事が出来ました。
それだけ仕事の受注があったからです。
うちは大手自動車部品会社の下請けをしていたのですが、面白い程に仕事が入って来ました。
その仕事をこなすためにどんどん設備投資を行う必要があり、そのために国や銀行はいくらでもお金を貸してくれたのです。
向こうから借りて下さいと言って来る程でした。
その際の金利についてもあまり気にする事なく、私は自分や妻を保証人にして安易にハンコをついていました。
いくら借り入れてもすぐに売り上げで返していける状態だったからです。
しかし、ほどなくしてバブルがはじけてしまいます。
仕事をくれていた会社は手のひらを返したように仕事の量を絞って来ました。
その当時うちには従業員が100名程いたのですが、そんな人数を雇い続ける事が出来なくなってしまい、リストラせざるを得なくなってしまったのです。
しかも、役員報酬として毎月150万円程貰っていたのですが、それも30万程度に下げるしかなくなりました。
自宅もバブル絶頂期に購入したので、毎月のローンは莫大でした。
ローンを払ってしまうともうほとんど生活費は残りません。
車も会社名義で高級車2台を所有して乗っていましたが、それも売りました。
中古の軽自動車を購入して通勤するようになりました。
しかし、それだけ経費を削っても借金の支払いはままならず、滞納する事が続きました。
どうにかして払おうとお金をかき集めるのですが、とても払える金額ではなく、足りなくなると消費者金融に借りるようになっていきました。
消費者金融だと担保や保証人がいらないので借りやすかったからです。
その消費者金融への支払いもだんだんと苦しくなっていき、とうとうそちらへも滞納しだしました。
後残っているのは闇金しかありません。
さすがにヤバいと思ったので、知り合いの弁護士に相談する事にしました。
弁護士は全ての借金をゼロに出来る方法があると教えてくれました。
その方法というのは自己破産する事です。
今考えると自宅があるのにどうしてそんな方法を取ったのか後悔しますが、とにかく楽になりたかったので手続きして貰う事に決めました。
自己破産すると会社や自宅、車、預貯金や保険など全て失います。
経営していた会社がなくなると私はただのフリーター。
仕事を探しておく必要がありました。
幸い、会社近くの工場で求人を募集していたので応募し、なんとか作業員として就職する事が出来ました。
自己破産の後自宅も手放し、近くの公営住宅に住む事になりました。
家賃は3万円程度とかなり破格です。
車もなくても生活出来る場所にあるので助かっています。
預貯金は私と妻名義のものは全て取られてしまいましたが、子ども達の名義のものは残せました。
せっかくかけてきた保険も全て解約。
仕方がないので掛け捨ての安い共済に加入しました。
自己破産して失ったものはかなりありますが、もう借金に追われなくていいと思うと気持ちがとても楽ですね。
サラリーマンの方が自分に向いているような気もします。
ただ、リストラしてしまった従業員全員と、借金を踏み倒して迷惑をかけた借入先には大変申し訳なかたと思っています。
これからの人生はその思いをいつも持ちながら生きていきたいと思っています。
管理人からのコメント
この方は自己破産をしたことを少し後悔していますが、債務整理には自己破産以外にも借金を整理する方法があります。
さすがに2億円となると、自己破産を選ばざるを得ないですが、5000万円までの借金であれば、個人再生を選ぶこともできます。
個人再生であれば、財産を手放す必要がないので、自己破産よりもダメージは少ないです。
借金額や状況によって、どんな方法で借金を整理するべきか違ってきます。
借金の返済に困っているのであれば、一度弁護士に相談をするのがいいでしょう。
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