- 【名前】パックン
- 【性別】男
- 【年齢】34歳
- 【職業】自営業
- 【住んでいる場所】福島県郡山市
- 【借金額】350万円
- 【どこからお金を借りたか】国民金融公庫、銀行、カード会社
- 【借金の理由】自営業の事業資金、生活費のため
- 【何を滞納したのか】国民金融公庫、カード会社の返済
多重債務で自己破産、寸前でした。
借金をした当時は、本当にお金に困っていました。
会社を自営業をするために国の機関である国民金融公庫から300万円を借り入れ、銀行からも創業資金として100万円を借りました。
当初は事業もうまくいっていましたが、だんだんと仕事が減り、生活にも困るようになりました。
たぶん、景気のせいと自分の営業力のなさでしょう。
当初は月に100万円以上の売り上げもありましたが、20万円、30万円の月が。
仕事は、イベント会社でしたが、前金でお金を払う場合も多く、それも足かせに。
最初に100万円、200万円を前金で支払うなんて、小さい会社にはできませんでした。
そのため、小さな仕事を数多くこなしていましたが、一人では限界があり、数字も伸びませんでした。
収入は手取りで10万円程度。アパート代、光熱費なんて到底払えません。
妻の貯蓄を取り崩し、返済に回していました。
また、食事は極力実家に帰り食べさせてもらっていました。
家族も同様に、実家に戻り、食事に風呂まで。お金がない日は、それが決まりでした。
最初の頃は、電気代、アパートの家賃が少し遅れる程度でしたが、だんだんとマンネリ化し、光熱費から携帯料金まで、あらゆるものが延滞していきました。
ただ、銀行の返済だけは遅れまいと払いましたが、とっくにブラックリストには載っていたようです。
カード会社も当然遅れていました。
毎日、携帯には督促の連絡。
自宅には督促上が当たり前のように届きました。
ある時は債権回収会社の人が自宅を訪問し、督促上を投げ入れていきました。
内容は、このまま遅れた場合、法的な処分をするというもの。
会ったことはありませんでしたが、初老の男性でした。
実際、部屋の中にはいましたが、毎回、居留守は当たり前。
子供も声を潜め、過ぎるのを待っていたのを覚えています。
携帯は毎日、督促の連絡が入り、書面でも週に2回程度は届きました。
その当時返済をしていたのは、銀行から借りた金額とカード会社のローン。
銀行の返済は滞りなく、なんとか返済をしていきましたが、カード会社はかなり遅れました。
その結果、カード会社からは強制解約にされ、新規の借り入れはできず、返済のみとなりました。
事業をしている中で、資金繰りに困り、国の機関にお金の借り入れに行ったことがあります。
しかし、延滞履歴があるため、借り入れはできず、なんとか返済の努力をしましたが、返済が遅れてしまいました。
カード会社が遅れ、光熱費はもちろん携帯料金まで。
もう、全てが返済できない状態。
まさか、そんなにお金に困るなんて、全然想像していませんでした。
遅れることによって、電気が止められ、ガスが止められ、水が止められました。
さすがに、水は困るので実家の両親お金を借り返済をしました。
こどもの幼稚園の費用も遅れました。
こどもの幼稚園に後ろめたい気持ちで行った記憶が今でも残っています。
ある時は、子供に小遣いをせがまれましたが、お金がなく、拒んだ記憶もあります。
その後、延滞が続き、資金繰りに困り、会社は潰しました。
そして、転職、あるいはバイトなど、お金を稼げる手段はなんでもしました。
そのおかげで、今は働いていますが、5、6年で借金を返済しました。
月に稼げるだけ稼いで、妻にもアルバイトをしてもらい、完済。完済した時には涙がこぼれました。
思い返せば、子供に小遣いをせがまれ、お金を渡せなかったこと、そして、居留守を使い、子供に不快な思いをさあせたことなど、親としては非常に恥ずかしい思い出です。
今はそんな話もでませんが、たぶん記憶には残っていると思います。
金額的な大きさから自己破産もできたとおもいますが、返済をし、自分の責任を果たしたと思っています。
決して逃げなくて良かったと思っています。
管理人からのコメント
事業を行ってうまくいかないと、多額の借金を抱えることになりますよね。
独立することは悪いことではありませんが、事前の準備をしっかりとしないと痛い目を見ることが多いです。
ただ事業がうまくいかなかった場合には、この方のように自力で返済する方法もありますが、自己破産をするという方法もあります。
確かにお金は借りたら返すものですが、みじめな生活をするくらいなら自己破産をした方がいいと個人的には思っています。
それに自己破産は国に認められている制度なわけですから、あなたが思っているほど悪いことではありません。
借金に追い込まれると、冷静な時にはしないようなことも平気でするので、ある意味ではそちらの方が危険です。
それよりも自己破産をして人生を再スタートさせた方がいいと思います。
ちなみに、自己破産以外にも借金を減らす方法があります。
具体的にどんな方法になるのかは、個人の状況によって変わってくるので、専門家である弁護士に相談をするのがいいですね。
借金の返済が苦しいのであれば一度弁護士に相談をすることをお勧めします。