- 自己破産をしても新規契約や機種変更はできるのか?
- 自己破産後は分割払いや割賦契約で携帯やスマホの本体を購入する方法とは?
- 自己破産をするとブラックリストに載って携帯契約ができなくなるって本当?
など気になることがあると思います。
そこでこの記事では自己破産後の携帯やスマホの契約について詳しく説明していきます。
1.自己破産後に携帯やスマホの新規契約や機種変更はできるのか?
自己破産をするとブラックリスト載るから、携帯やスマホの新規契約や機種変更ができなくなるという噂を聞いたことがあるかもしれません。
しかし、自己破産をしたからと言って、新規契約や機種変更ができなくなるわけではありません。
携帯料金を滞納することなく支払っており、本体料金も完済済みであれば、その後も同じ携帯会社で使い続けられます。
また仮に料金を滞納していて強制解約となった場合でも、別の携帯会社であれば新規契約はできます。
契約ができないと言われている原因はブラックリストに載るからなのですが、これについて詳しくは後述しています。
2.自己破産後は携帯電話やスマホは割賦で買えない!
自己破産後であっても、回線契約自体には問題はありません。
しかし、携帯電話やスマホの本体を割賦(分割払い)で買うことは難しいです。
割賦で携帯電話やスマホの本体を購入するときには、審査があります。
この審査ではブラックリストに載っていると審査が通りません。
自己破産をすると借金ができなくなったり、クレジットカードが使えなくなったりするのと同じです。
そのため携帯電話やスマホの本体は一括払いで購入する必要が出てきます。
3.自己破産後でも携帯電話やスマホの本体を分割払いで買う方法を紹介
携帯電話やスマホの本体は結構高いので一括で購入するのがきつい場合も多いと思います。
どうしても分割払いで購入したい人のために、分割払いで購入する方法を調べてみました。
・自己破産から5年経過する
割賦契約の審査が落ちてしまう原因は、自己破産をすると信用情報機関にブラックリスト情報が載るからです。
ただ信用情報機関の情報はずっと載っているわけではなく5年経過すれば情報が削除されます。
そのため5年経過すれば、再び割賦契約の審査に通ります。
・本体価格が10万円以下であれば、分割払いで買える可能性も
割賦販売法により10万円を超える場合には、必ず審査を行う必要があります。
しかし、裏を返せば10万円以下であれば、必ずしも審査を行う必要はないんです。
そのため本体価格が10万円以下であれば、分割払いの審査が通る可能性もあります。
もちろんその携帯会社に自己破産で損害を与えていない必要はあります。
ちなみに、ソフトバンクは割賦の審査が厳しいと言われています。
auやdocomoの方が審査に通る可能性が高いので、申し込む場合にはどちらかで申し込むことをおすすめします。
※必ず審査に通るわけではありません。ダメもとで申し込んでみてください。
・家族の名義で契約する
審査では名義人がブラックリストに載っているかどうかというのをチェックしています。
そのため自己破産をしていない人に名義を借りれば審査に通すことができます。
なので、家族の誰かに名義を借りることで携帯を分割払いで購入することができます。
例えば、夫が自己破産したときには妻名義で契約すればOKです。(※妻に安定した収入が必要です)
ただ携帯料金の支払いを滞った場合には、名義人に迷惑をかけることになるので、家族以外には頼まないほうがいいです。
4.滞納料金を自己破産でチャラにした場合はブラックリストに載る
携帯料金の滞納金や本体料金の未払い分を自己破産でチャラにした場合、ブラックリストに載ります。
ただ携帯の場合、ブラックリストと言っても3つほど種類があります。
どのブラックリストに載るかで、契約できないものが変わってきます。
- 携帯ブラック
- 信用情報ブラック
- 社内ブラック
・携帯ブラック
携帯ブラックと言われるときに多くの場合を指しているのが、携帯キャリア同士で料金の未払い情報を交換しているネットワークのことを指します。
例えばドコモで携帯料金の支払いを滞納したら、auやソフトバンクにもその情報が伝わり回線契約が難しくなります。
「この人は携帯料金を支払わない危険な人です」というのを携帯キャリア同士で交換しているわけです。
ただ携帯ブラックは未払いの料金を支払えば解消されます。
また自己破産をする場合には免責が認められれば、解除されることになっています。
そのため仮に自己破産で携帯料金の滞納をチャラにしても、他の携帯会社であれば新規契約できます。
ちなみに未払いのままで放置していても、解約から5年経過すれば携帯ブラックのリストからは削除されます。
・信用情報ブラック
信用情報機関に自己破産をした情報が載ることを、信用情報ブラックと言います。
信用情報ブラックになると、ローンやクレジットカードが使えなくなります。
割賦契約もある種のローンなので、審査時には信用情報機関を参照します。
そのため携帯やスマホの本体を分割払いで購入することは難しくなるのです。
信用情報ブラックは、5年経過すれば削除されます。
・社内ブラック
自己破産で大きく関係してくるのが社内ブラックです。
社内ブラックには携帯ブラックとは違って情報の削除期限がありません。
自社内での情報管理なので、特に制限もなく半永久的に残ることになります。
「利用料金を踏み倒した人には二度と契約しない」という比較的当たり前の対応です。
ただこの情報はあくまで1社のみでの情報となるので、他の携帯キャリアならば新規契約することができます。
なので、携帯やスマホの利用料金を自己破産で帳消しにするときには自己破産後は別の携帯キャリアを使うことになります。
また今は格安スマホの登場によって、大手の携帯会社以外でも携帯やスマホを使い続けることができます。
仮に携帯料金を自己破産で整理したとしても、特に日常生活に支障が出ることはないでしょう。
5.携帯ブラックでも格安スマホは利用できる!
自己破産をすれば携帯ブラックからは解除されるので、基本的には携帯の契約には支障がありません。
しかし問題となるのは、ドコモ・au・ソフトバンクすべてで過去に滞納したことがあり、それを自己破産で帳消しにする場合です。
こうなると3社のすべてに社内ブラックとなるので、新規の契約が難しくなります。
そんな場合におすすめなのが格安スマホです。
格安SIMを提供している会社は、大手携帯会社の未払い情報共有のネットワークの中に参加していません。
そのため過去の滞納が問題にならないんです。
自己破産することで大手携帯会社に迷惑をかける場合でも、スマホが使えなくなることはありません。
・格安スマホの決済方法に注意が必要
格安スマホ・SIMの場合クレジットカードによる決済になることが多いです。
自己破産をするとクレジットカードが使えなくなるので、決済できない可能性もあります。
ただ中にはデビットカードで決済できる会社もあります。
格安スマホを契約する場合には、デビットカードが使えるかどうかを確認した上で契約しましょう。
ちなみにデビットカードは自己破産をしても新規に作ることができ、クレジットカードと似たような使い方ができます。
自己破産をした場合には一枚持っておくと便利です。