- 【名前】飯田剛
- 【性別】男性
- 【年齢】35
- 【職業】行政書士
- 【住んでいる場所】兵庫県神戸市
- 【借金額】60万円
- 【どこからお金を借りたか】アコム・プロミス
- 【借金の理由】生活費
うつ病・躁うつ病のダブルで
私が借金をはじめたのは、学生の頃司法試験の勉強のため、働く時間を抑えていて勉強に集中していたためです。
大学を卒業したあともそのような状況の中、同級生や友人の結婚式や、親類の葬儀などがあるとどうしても借り入れが必要になります。最初の借金はそれが原因でした。
しかし、その後就職をしてある程度の収入を得ると、それらの借金は解消しましたが、3年ほど働いたある日、うつ病の診断を受けました。
傷病手当金でしばらくのんびり休むのがベストの選択肢だったのでしょうが、当時はそんな制度の存在も知らず、そこから就職しては不安状態になり退職、そしてまた転職しては会社が倒産というような状態が繰り返し、その間が短いため、雇用保険が出ることもなく、生活費の捻出のために借金をはじめることになります。
折り悪くも、親がアルコール中毒でお金の管理ができなくなり、借金をして親の生活の面倒まで見ることになってしまい、借金はどんどん膨れ上がります。
うつ病はどんどん悪化するかと思われましたが、ある会社に就職したときには薬がいらなくなっていました。
その会社では給与も高く、借金は順調に減っていくかに思われました。
しかし、その薬がいらなくなっているのは、うつ病が悪化し躁状態になっていたのです。
後にこの頃にはすでに躁うつ病となっておりましたが、適切な治療を受ける機会がなく、事務所での勤務を続けていました。
幸か不幸か、行政書士の資格を有していた私は、つとめていた会社や法律事務所・司法書士事務所がWEB集客に力を入れており、その手法を知っていたことから、あろうことか、消費者金融からお金を借りて行政書士事務所をはじめる暴挙にでました。
しかし、これがピッタリはまり、月々の生活は苦しいもののいちおうは生活できる水準を保っていた状態でした。
躁状態の私はさらに収益を上げるために、各種高額なセミナーに出席するなどして、浪費を繰り返します。
しかし、仕事自体は甘くはなく、気分がうつの時には何もできなくなり、依頼の電話を取るのもおっくうになって居ました。
躁状態でも鬱状態でも易疲労感がものすごく、マッサージに2日に1回通わないと体が悲鳴をあげるくらいに疲れ果てていました。
そして、またきた躁状態の時に、共同オフィスですが、消費者金融からお金を借りた上での賃貸に乗り出します。
当然固定費が上がったことから、生活は一気に苦しくなり、また共同オフィスまでの交通費もかかるようになり、ここから借り入れ額が一気に膨らむ事になります。
ここで、病院を転院したところ双極性障害であり、今は仕事ができる状態ではないという診断をいただき生活保護を受けることとなりました。
そして、借金を保護費から払うわけにはいかないので、法テラスに連絡をし、紹介してくれた同じ区の法律事務所で自己破産手続きをすすめることになりました…。
しかしネックだったのが、自営業者だったことです。
自営業者は管財事件になることがほぼ決まっており20万円の捻出をいかにするかがネックでした。
そこで、障害者手帳2級の取得と障害者年金の取得を急ぎ、障害者年金については3級しか通らなかったので不服申立を行うなどしました。
不服が幸運にも通り遡及請求も認められたので、債務額の少ないところは一括で、のこりは頭金を入れての分割弁済の任意整理手続きに変更をしました。
障害者手帳で就職をすることもでき待遇の恵まれた企業に就職することができ、年金と相まって1年ちょっとで完済することができました。
債務整理にはどうしてもデメリットがつきものですが、個人の再スタートにとっては無くてはならないもので、その判断は早ければ早いほうが良いと感じています。
管理人からのコメント
うつ病などの病気にかかると働くのが難しくなるので、返済が大変ですよね。
この方は生活保護を受けるために自己破産をしたようですが、それ以外の場合でも借金があるなら整理してしまったほうがいいですね。