- 【名前】平田裕介
- 【性別】男
- 【年齢】35歳
- 【職業】会社員(営業)
- 【住んでいる場所】大分県大分市
- 【借金額】450万円
- 【どこからお金を借りたか】アコム レイク プロミス 三洋信販
アイフル - 【借金の理由】生活費 ギャンブル マルチ商法に騙されたお金
- 【何を滞納したのか】滞納なし
地獄の日々からの解放
本当に地獄を見た30歳から35歳までの自転車操業時代の話ですが、最終的に多重債務を自力で返済する事は出来ずに、自己破産という決断をしました。
もっと借金額が少ないうちに債務整理をすれば良かったと感じました。
・借金の始まり
今現在42歳になりましたが、借金をし始めたのは30歳くらいからで最初の借金の理由は、営業先でお客さんに勧められたマルチ商法です。
マルチ商法だった事は後から分かったのですが、生活にもっとゆとりが欲しいという甘い考えから、その話に興味を持ち投資しました。
初めは2万円くらいの金額だったので、手持ちの小遣いで足りたのですが次々に在庫を抱える事になり、トータルで30万円の借金を消費者金融からしていました。
マルチだと気が付いたのがその頃で、その時点で辞めましたがその30万円から地獄をへと落ちていく事になったのです。
悪い事は重なり妻が病気で入院する事になり、入院費も掛かるしパートで働いていた妻の収入もなく、30万円の借金はすぐに100万円まで膨れ上がりました。
妻には借金の事は内緒にしておいたので、退院後生活が通常に戻れば自分で何とか返そうと決めていましたが、100万円の返済は毎月最低でも3万円で、生活するのが一杯の我が家にとっては捻出出来る額ではありませんでした。
その為安易にパチンコや競艇に手を出し、借金は更に増え続け200万円までになってしまったのです。
・分かっていながら抜けられない自転車操業
そこから先はもう返済の為の借金になり、凄い勢いで多重債務に陥る事になり止める事が出来ない、というより月に何回も来る消費者金融への返済の事で頭が一杯な状態でした。
朝起きてから寝るまでずっと借金の事を考え、精神的にも追い詰められボロボロな状態です。
それでも返済日はやって来るので、新しい借り入れ先を探しまた借金が増えていく日々の中で、正直「行き着くところまで行かないとおわらないのかも」と考えだしていました。
そして借金の総額は400万円になり、遂に借りるところもなくなりました。
最後は精神的にもおかしかったのか、闇金に電話していた自分がいてそこでようやく諦めがついたというか、もう終わりにしようという不思議と落ち着いた気分になったのです。
その時点で妻に現実を話し、債務整理をする事を告げました。
妻は全く借金に気づいていなかったので、号泣しましたが誰のせいでもなく自分の責任なので離婚しても良いと言いましたが、離婚はせずに家に残ってくれました。
・自己破産の大変さを実感
実際に債務整理をすると言っても、何もわからないので弁護士に相談に行きましたが、着手金だけで10万円掛かる事を聞いて自分で裁判所へ行き、個人で自己破産の手続きを始めました。
書かなければいけない書類だけで山ほどあり、全くの素人の私にとってはもの凄い重圧となり身体に響いてきました。
それでもやるしかないので、何度と書き直しをさせられながらも一ヶ月掛かって全ての書類にオッケーが出て、後は略式裁判の日を待つのみになりました。
そして略式裁判での裁判官との対面となり、色々と質問をされました。
裁判と言っても実際の法廷にたつのではなく、少し広めの面談室でテーブルを介して裁判所と自分とが一対一で話をする方式でした。
自分の書いた書類に、じっくりと目を通しながら少しでも辻褄が合わないと思ったらすぐに質問。
この形を一時間程繰り返しようやく質疑応答は終わりましたが、この時点で借金がゼロになる訳ではなく、後日「免責決定」の通知が届いた時点でやっとゼロになるのです。
それから約二週間後、裁判所からの封書が送られて来ました。
恐る恐る中身を見ると「免責決定」の文字があり全てが終わりになりました。
借金を返さない事に罪悪感はありましたが、それよりも借金がゼロになった事に正直安堵しました。
もう二度と借金はしないと、強く心に言い聞かせて再出発をする事が出来ました。
管理人からのコメント
自転車操業となると、借金を借金で返すということになるので、あっという間に借金が膨らんでいきます。
消費者金融となると金利も高いので、多く借りれば借りるほど利息を支払わなければならなくなります。
自己破産をするレベルまでの借金になる前に、弁護士に相談をしていれば、自己破産をせずに済みましたね。
多くの人はぎりぎりになって、弁護士を頼ることが多いですが、その前に収入と支出が赤字で借金を重ねるようになった段階で相談をするべきですね。
また、自己破産の着手金で10万円とのことですが、これは安い方です。
正確な料金の情報は分かりませんが、個人の自己破産の着手金はおおよそ20万円です。
そこに自己破産に必要な経費が加算されるので、23万円程度ですね。
(正確な値段は弁護士事務所によって異なる場合もあります)
自己破産は自分で手続きを行うことも可能ですが、正直相当大変なので、弁護士に任せるのが一番楽で確実です。
また、状況によっては自己破産をせずに済むこともあるので、とりあえず弁護士に相談をすることをお勧めします。