- 借金があって年金が払えない時どうすればいいのか?
- 借金があって年金の支払いができないとき免除にすることはできるのか?
- 年金の支払いを免除する条件とは?
など気になることがあると思います。
そこでこの記事では借金がある場合の年金の支払いについて詳しく説明していきます。
1.借金のせいで年金の支払いができなくなる人は多い
多額の借金があると、利息の支払いだけでも非常に大変で、毎日の節約を意識しながら生活する必要がありますよね。
「収入=生活費+借金返済額」となっていればまだいい方で、赤字になっている人もいるのではないでしょうか。
なんとか借金をして生活をつないでいるという状態です。
そんな厳しい状況の中で年金の支払いというのは、とてもきついですよね。
特に今となっては将来的にもらえるかどうかも分からないですし、仮にもらえたとしても今よりも少ない金額しかもらえないことが明らかですからね。
そんな状況のために、「年金を支払いたくない」と思っている人は多いのではないでしょうか。
ただ年金には免除制度というのがあります。
そこで年金の免除制度について詳しく説明していきます。
2.借金を理由に年金を免除してもらうことはできるのか?
いくら借金が原因とはいえ、生活に困っているのであれば「年金の支払いは免除されるんじゃないか?」と思う気持ちはよく分かります。
しかし、残念ながら借金が理由で年金が免除となることはありません。
借金をするというのは、自分の生活に見合っていないものを手に入れているということですからね。
国としては節約して支払うように命じるでしょう。
3.年金の免除の条件とは?
それではどんな場合であれば、年金が免除されるのかということをもう少し詳しく説明していきます。
年金が免除されるかどうかというのは、「前年の所得」です。
※所得とは、社会保険料などを引いたものです。
前年の所得が一定以下であれば、全額もしくは一部免除となります。
免除の種類 | 免除後の納付額 | 免除の条件 |
---|---|---|
全額免除 | 0円 | (扶養親族の数+1)×35万円+22万円 |
4分の3免除 | 月額3760円 | 78万円+扶養親族等控除額+社会保険料控除額等 |
2分の1免除 | 月額7510円 | 118万円+扶養親族等控除額+社会保険料控除額等 |
4分の1免除 | 月額1万1270円 | 158万円+扶養親族等控除額+社会保険料控除額等 |
この条件を満たすことができれば、年金の免除が可能となります。
世帯別に所得の金額を計算してみました。
世帯構成 | 全額免除 | 一部納付(免除) | ||
1/4納付 (3/4免除) | 半額納付 (半額免除) | 3/4納付 (1/4免除) | ||
4人世帯 | 162万円 (257万円) | 230万円 (354万円) | 282万円 (420万円) | 335万円 (486万円) |
2人世帯 | 92万円 (157万円) | 142万円 (229万円) | 195万円 (304万円) | 247万円 (376万円) |
単身世帯 | 57万円 (122万円) | 93万円 (158万円) | 141万円 (227万円) | 189万円 (296万円) |
※()内の金額は年収の目安です。
これは借金をしていても、していなくても同じ条件となっています。
・免除制度を利用しても年金を将来もらえる
免除・一部免除 | 支給される年金額 |
全額免除 | 支給される年金額1/2 |
4/1納付 | 支給される年金額5/8 |
2/1納付 | 支給される年金額6/8 |
4/3納付 | 支給される年金額7/8 |
このように仮に全額免除だったとしても、納めなかった月の分の半分の年金をもらえます。
なので、もし年金の支払いが苦しいようであれば、免除制度を利用したほうがお得です。
一度、役場の国民年金担当窓口に相談に行ってみてください。
4.借金があって年金の支払いができない時はどうすればいいのか?
借金があっても年金の支払いは免除されません。
また年金の支払いができないと、最終的には差し押さえによって強制的に支払わされることになります。
もし年金の支払いができないようであれば、まずは役場の担当部署の窓口に相談しに行くことをお勧めします。
担当者に対して、年金の支払う意思を見せれば、そうそう差し押さえになることはありません。
また基本的には年金の未払い分については、一括請求されます。
しかし、相談しに行けば分納で対応してくれたり、支払える分だけ支払うという形にしてくれる場合もあります。
いずれにしても、年金の支払い請求を黙って無視し続けるのが一番よくありません。
また借金のせいで年金が支払えないようでしたら、債務整理を弁護士に依頼して借金を減額することをお勧めします。
債務整理をすれば、今よりも毎月の返済額を減らすことができるので、年金の支払いのためのお金を用意できます。
もしも借金の返済に苦しければ、年金の支払いをどうするかではなく、借金の方をどうにかしたほうがいいですよ。
とはいえ、いきなり弁護士に相談するのはハードルが高いと思います。
そこで匿名無料で使える借金減額シミュレーターを使うことをお勧めします。
匿名無料でいくら借金が減るかなどを弁護士に相談することができます。
利用したからと言って必ず依頼しなければいけないわけではないので、試しに使ってみることをお勧めします。
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まとめ
借金をしていて生活が苦しいからと言って、年金が免除になることはありません。
年金が免除されるかどうかは、前年の所得が基準となります。
また借金をしているのであれば、債務整理をすることで借金額を減らすことができます。
返済が楽になれば、年金の支払いの余裕ができると思うので、一度弁護士に相談をしてみることをお勧めします。