- 借金裁判で借主は勝訴することができるのか?
- 借金裁判をすると借主は必ず負けるって本当?
- 借金裁判で負けても勝訴と思える和解をするための注意点とは?
など気になることがあると思います。
そこでこの記事では借金裁判の和解について詳しく説明していきます。
1.借金裁判で借主が勝訴できることはあるのか?
消費者金融やカードローン会社から滞納した借金について裁判を起こされた場合、借主側が勝訴することは基本的にはありえません。
これはとても当たり前の話で、借りたお金を変えるのは当然の話で、借金を返済していないほうが悪いに決まっています。
なので、消費者金融やカードローン会社は勝つことが確定しているので、滞納している人に対して裁判を起こすのです。
ちなみに借金裁判に負けるからと言って、裁判所からの通知を無視し続けると強制執行で給料の差し押さえられます。
2週間以上無視していると、手続きが進むので、早めに対処することをお勧めします。
・身に覚えのない借金についての裁判であれば勝訴できることも
ただ例外的に借金裁判で勝訴できる場合があります。
それは身に覚えのない借金についての裁判だった場合です。
例えば、1円も借金をしていない消費者金融から借金裁判を起こされたという場合は、裁判に出ることで勝つことができます。
こういった場合は、あなたの知らないところで契約書に名義が使われている可能性もあります。
筆跡鑑定等をして契約したのがあなたではないことを証明することで、借金を返済する必要がなくなります。
名義を勝手に利用された場合、お金を借りた人が文書偽造の罪や詐欺罪などで逮捕されます。
家族や親戚の人が勝手にあなたの名前を使った場合には注意しましょう。
2.借金裁判で負けても、勝ちと思える和解内容もある
借主は借金裁判で勝訴することはできませんが、勝ちと思えるような和解はあります。
裁判での話し合いで自分が返済することができるような返済プランになったら勝ちと思ってもいいでしょう。
今まで借金を滞納していたのは、おそらく借金の返済ができないからだと思います。
それが返済することができるような返済スケジュールにすることができれば、十分前進したと言えるでしょう。
例えば、
「200万円すべての金額を返済することは無理です。
ただ遅延損害金と今後の利息をカットしてもらえれば、生活を切り詰めることでなんとか返済することが可能そうです。
月々3万円を毎月の指定日までに必ず返済するのでこの条件で和解してもらうことはできませんか?」
と言ったように、多少こちらの有利な条件をいうことで返済を楽にすることもできます。
返済はしていかなければなりませんが、返済する金額を減らすことができればある意味こちらの勝ちと思ってもいいでしょう。
交渉のポイントとしては「遅延損害金と利息をカットできるかどうか」が分かれ目になります。
遅延損害金と利息をカットすることができれば、元本を返済するだけで良くなるので、だいぶ返済が楽になると思います。
貸金業者にとっても多少金額を減らしてでも返済をしてもらう方がメリットがあります。
下手に追い込んで自己破産をされるよりも、元本だけでもしっかり返してもらったほうが損害が少ないです。
なので、裁判での交渉が得意な人であれば、裁判で訴えられたときにはチャンスだと思ってチャレンジするのもありだと思います。
3.借金裁判の通知が来たら早めに弁護士に債務整理の相談をする
遅延損害金と利息のカットで借金の返済額を減らすことは可能です。
しかし、裁判所での話し合いによって決めることなので、必ずうまくいくとは限りません。
むしろ相手はプロが出てくるので、勝ちと思えるような和解内容になることはほとんどありません。
こちらに不利な条件で和解することの方が多いです。
結果として、一度でも滞納したら強制執行で差し押さえができるように公正証書をとられることもあります。
交渉によほどの自信がない限り、弁護士に相談をすることをお勧めします。
借金裁判の通知が来た後でも、弁護士に債務整理の依頼をすれば、借金裁判を取り下げてくれることが多いです。
その後、任意整理であれば、ほぼ確実に遅延損害金と将来利息のカットをすることができます。
任意整理でも返済ができないようであれば、他の債務整理の方法を使って借金を減額することもできます。
いずれにしても弁護士に債務整理の依頼をすれば、借金の返済額が減り、楽になるでしょう。
借金裁判の猶予は2週間しかないので、早めに相談することをお勧めします。
とはいえ、いきなり弁護士に相談するのはハードルが高いと思います。
そこで匿名無料で使える借金減額シミュレーターを使うことをお勧めします。
匿名無料でいくら借金が減るかなどを弁護士に相談することができます。
利用したからと言って必ず依頼しなければいけないわけではないので、試しに使ってみることをお勧めします。